ウィハーン・プラモンコンボーピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit、タイ語: วิหารพระมงคลบพิตร)は、タイの中部、アユタヤにあるワット・プラシーサンペットの南に位置する仏教寺院であり、アユタヤ歴史公園の一部としてある。
礼拝堂(ウィハーン)に安置される仏坐像のプラモンコンボーピット(タイ語: พระมงคลบพิตร)は、高さ約13メートル (12.45m) 、台座を含む全高は約17メートルで、タイ国内で屈指の大仏像である。この仏像は煉瓦と青銅により作られており、現在は金箔に覆われる。
歴史
プラモンコンボーピットの像は、16世紀、王チャイヤラーチャーティラート(在位1534-1547年)統治時代の1538年のものとされるが、その坐像に認められる様式より、15世紀の王ボーロマトライローカナート(在位1448-1488年)の時代に創作されたともいわれる。
この仏像は、かつて西にあった別の寺院に祀られていたが、17世紀、王ナレースワン(在位1590-1605年)の統治時代の1603年、もしくは王ソンタム(在位1611-1628年)の時代、あるいはオランダ人の記述に基づくと1637年に現在の場所に移された。
史記によれば、寺院は王スリエーンタラーティボーディー(在位1703-1709年)統治時代、1706年に落雷により被災しており、仏像はその後、修繕を受けたことが認められる。また、1767年のビルマ軍の侵攻により、寺院は破壊され、仏像も損傷を受けた。
19世紀末、仏像プラモンコンボーピットは、チャクリー王朝の王ラーマ5世(在位1868-1910年)により修復がなされた。その後、王ラーマ6世(在位1910-1925年)の時代および1931年にも修復されている。また、1955年になされた修復において、プラモンコンボーピットの左肩部より数多くの仏像が発見された。それらの仏像は現在、チャオ・サーム・プラヤー国立博物館に収蔵されている。
1956年にビルマの首相が来訪し、その寄附により1956年、礼拝堂(ウィハーン)が建立された。
1990年には、タイ芸術局の承認のもと、プラモンコンボーピットの坐像に金箔が施されることになり、その後、1992年に60歳を祝う王妃シリキットの寄附より箔押しが完成した。
脚注
関連項目
- アユタヤ歴史公園
- พระมงคลบพิตร - プラモンコンボーピット
外部リンク
- “ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット”, amazing Thailand (タイ国政府観光庁), https://www.thailandtravel.or.jp/viharn-phra-mongkol-bopit/
- “Wihan Phra Mongkhon Bophit”, amazing Thailand (Tourism Authority of Thailand), https://www.tourismthailand.org/Attraction/Wihan-Phra-Mongkhon-Bophit--3

![ウィハーンプラモンコンボビットの写真素材 [24550480] イメージマート](https://mpreview.aflo.com/g07jjDhhrejN/afloimagemart_24550480.jpg)


