鬼ヶ島』(おにがしま)は、1982年(昭和57年)6月21日にビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)/Invitationから発売された平山みきの通算5作目のオリジナル・アルバムであり、近田春夫のプロデュース作品、ビブラトーンズの楽曲提供・編曲・演奏全面参加によるスタジオ・アルバム。

背景・概要

1981年(昭和56年)秋の「タレント廃業、ミュージシャン専念」宣言以来、近田春夫&ビブラトーンズ結成、アルバム『ミッドナイト・ピアニスト』(同年)を発表後の近田春夫が、翌1982年「筒美京平の秘蔵っ子」平山のアルバム・プロデュースを行った。

全作品の作詞を近田、全作品の編曲をビブラトーンズのギタリスト・窪田晴男、作曲は近田が4曲のほか、ビブラトーンズのパーカッショニスト・福岡ユタカが4曲、ギタリストの岡田陽助が2曲を担当。全楽曲の演奏はビブラトーンズが行った。

1979年(昭和54年)12月21日に発売された平山の前アルバム『魅嬉環劉嬲』は、全曲が1971年(昭和46年)の大ヒット曲『真夏の出来事』の橋本淳・筒美京平コンビによるものであっただけに、近田は「どのような方法をとっても比較されるし、同じ方法論をとっても比較される上に、平山に合う方法を発見する必要があった、それがテーマだった」という旨を、後のCD再発売の際のライナーノーツで当時を振り返っている。

近田春夫&ビブラトーンズ結成前、ビブラトーンズの前身・人種熱と近田とのアルバム『「悪魔と姫ぎみ」オリジナル・サウンド・トラック』(1981年)制作時に、「人種熱 近田春夫」のボーカルに青木美冴を迎えたように、ビブラトーンズに平山みきを迎えたような構えで本作は制作された。当時ビブラトーンズは日本コロムビアと契約していたため、クレジットは一部仮名。本作発売を前後して窪田はビブラトーンズを脱退、サエキけんぞうらとパール兄弟を結成した。

本作は、1991年(平成3年)6月21日、1995年(平成7年)3月24日(いずれもビクターエンタテインメント、2009年4月現在廃盤)、2008年(平成20年)3月3日(ブリッジ)の3度にわたりCD再発売された。

クレジット

  • プロデューサー Haruo Chikada (近田春夫)
  • 参加メンバー VIBRA-TONES (ビブラトーンズ)
    • Kameo Yakabe (矢壁篤信、ドラムス・パーカッション)
    • Yohe Yano (矢野正道、キーボード・コーラス・パーカッション)
    • Yosuke Okabe (岡田陽助、ギター・コーラス・パーカッション・シンセサイザー)
    • Hideki Yokoyama (横山英規、ベース・コーラス・パーカッション)
    • Benzo Doi (福岡ユタカ、パーカッション・コーラス)
    • Haruo Kubota (窪田晴男、ギター・パーカッション)
  • Yutaka Mogi (茂木由多加、コンピュータプログラミング)
  • Joe String (JOE STRINGS、ストリングス)
  • Junior Sky Mates (コーラス)

収録曲

全作詞:近田春夫 全編曲:窪田晴男

Side A

  1. ひろ子さん
    • 作曲:近田春夫
  2. プールサイド・クラッシュ
    • 作曲:福岡ユタカ
  3. 月影の渚
    • 作曲:福岡ユタカ
  4. ドライマティニ
    • 作曲:福岡ユタカ
  5. 蜃気楼の街
    • 作曲:岡田陽助

Side B

  1. よくあるはなし
    • 作曲:福岡ユタカ
  2. おしゃべりルージュ
    • 作曲:近田春夫
  3. 電子レンジ
    • 作曲:岡田陽助
  4. 雨ふりはハートエイク
    • 作曲:近田春夫
  5. 鬼ヶ島
    • 作曲:近田春夫

関連事項

  • 1982年の音楽
  • 近田春夫&ビブラトーンズ
  • ソリッドレコード夢のアルバム

脚注

出典

外部リンク

  • 平山みき「鬼ヶ島」(BRIDGE079) - 2008年盤発売元BRIDGE INC.公式サイト内
  • 鬼ヶ島 - Yahoo! ミュージック(ウェイバックマシン) - 1991年6月21日発売 (廃盤)
  • 鬼ヶ島 - Yahoo! ミュージック(ウェイバックマシン) - 1995年3月24日発売 (廃盤)
  • 鬼ヶ島 - Yahoo! ミュージック(ウェイバックマシン) - 2008年3月3日発売

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