ヴヌーコヴォ国際空港(ヴヌーコヴォこくさいくうこう、露: Международный аэропорт "Внуково" ミジュドゥナロードヌィイ・アエラポールト・ヴヌーカヴァ)は、ロシア連邦のモスクワ市内南西部にある国際空港である。日本語ではヴヌコヴォ空港ブヌコボ空港などとも表記される。2019年5月31日にウラジーミル・プーチン大統領が空港名に航空機技術者のアンドレーイ・トゥーポレフを冠する大統領令に署名した。

概要

開港は1941年7月2日で、ちょうどソ連の対ドイツ大祖国戦争が始まった時期であり、モスクワの3つの国際空港の中では最も古い空港である。主にカフカス・中央アジア方面の国内線・国際線が多いが、ヨーロッパ路線も発着しており、近年は ドモジェドヴォ空港や シェレメーチエヴォ国際空港の過密解消のために続々と就航路線が増え、2010年には新ターミナルも竣工し利用客数はロシア第3位の規模となっている。

ターミナルはA、B、Dと三つあるが、BとDは閉鎖されていて使用されているのはターミナルAのみである。

2018年10月よりロシア国内の空港名に偉人の名を冠する計画が開始され、国民投票を経て2019年5月31日にウラジーミル・プーチン大統領がヴヌーコヴォ空港に航空機技術者アンドレーイ・トゥーポレフを冠する大統領令に署名した。

就航航空会社と就航都市

2022年2月以降は以下の就航航空会社と就航都市は大幅に変更されている。西側諸国との航空路線は全便が運航停止になっている。
○ - ワンワールド
☆ - スターアライアンス
△ - スカイチーム

国際線

国内線

空港アクセス

市内へのアクセスはアエロエクスプレスでヴヌーコヴォ空港駅からキエフスキー駅まで約35分で結んでいる。エヴラジアというシュタッドラー・レール社製の2階建て車両KISSが使用される。また、モスクワ地下鉄カリーニンスコ=ソンツェフスカヤ線が2023年9月に空港まで延伸され、ヴヌーコヴォ空港駅 (地下鉄)が開通しモスクワの空港としては初めて地下鉄で結ばれた。

事故

  • 1976年1月3日、離陸直後のアエロフロート2003便が墜落。当初、乗員乗客86人以上全員が死亡と報じられたが後に61人に修正された。また、空港近くの民家も巻き込まれ、地上で1人が死亡した。
  • 1979年3月17日、オデッサ行きアエロフロート機Tu-104B(СCСР-42444)が空港離陸直後に計器誤作動から左エンジンが停止、急遽空港に戻ろうとするも空港付近で墜落し乗員乗客119人中58人が死亡。Tu-104の老朽化が一因とされ、1979年11月にアエロフロートのTu-104全機運行中止が決定された。
  • 2012年12月29日、チェコのパルドゥビツェ発のレッドウィングス航空9268便(ツポレフ204)が、当空港へ着陸したところ、滑走路をオーバーランして近くの幹線道路に突っ込み大破した。搭乗していた乗員8名のうち、機長を含む5名が死亡し3名は負傷。乗客はいなかった。

脚注

関連項目

  • シェレメーチエヴォ国際空港
  • ドモジェドヴォ空港

外部リンク

  • 公式ウェブサイト(ロシア語)(英語)
  • 空港連絡鉄道公式サイト(ロシア語)(英語)
  • 地図 - Google マップ

モスクワ空港の紹介:ヴヌーコヴォ国際空港

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新駅「ヴヌーコヴォ空港」 ロシア・ビヨンド

Project Vnukovo Airport