上村(かみむら)は、長野県下伊那郡にあった村。2005年10月1日、南信濃村とともに飯田市へ編入合併した。なお、旧村域には市町村の合併の特例に関する法律(合併特例法)に基づく地域自治区が2010年9月30日を期限として設置された。
地理
古くから遠山郷と呼ばれ、南アルプスと伊那山地に囲まれた山間の村であった。「日本のチロル」と呼ばれる、下栗地区から眺める山並みは絶景として知られる。正保2年(1645年)の検地帳までは門村(かどむら)と表記され、元禄15年(1702年)の検地帳以後は上村となった。
隣接していた自治体・行政区
- 長野県
- 飯田市
- 下伊那郡:大鹿村、喬木村、豊丘村、南信濃村
- 静岡県
- 静岡市(葵区)
地区
- 下栗地区、中郷地区、上町地区・程野地区
行政
村章
- 1997年4月1日に制定され、「上」を図案化したものである。
歴史
- 約二万年前から三万年前に御池山に約45mの隕石が衝突し、隕石クレーターが出来る。
- 1875年(明治8年)7月29日 - 筑摩県伊那郡上村・木沢村・和田村・八重河内村が合併して遠山村となる(後の遠山村とは別)。
- 1876年(明治9年)8月21日 - 遠山村が長野県の所属となる。
- 1879年(明治12年)1月4日 - 郡区町村編制法の施行により、遠山村が下伊那郡の所属となる。
- 1881年(明治14年)4月14日 - 遠山村の一部が分立して上村となる。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、上村が単独で自治体を形成。和田村・南和田村・八重河内村・木沢村と「和田村外4箇村組合」(町村組合)を結成。
- 1947年(昭和22年)2月1日 - 「和田村外4箇村組合」から脱退。
- 1997年(平成9年)4月1日 - 町木・町花・町歌・町章を制定する。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 飯田市に編入。同日上村廃止。
交通
鉄道
村内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR東海飯田線飯田駅あるいは平岡駅。
バス路線
- 信南交通
- 遠山郷線(和田)
- 平岡線
道路
- 国道152号
- 国道256号
- 国道474号
名所・旧跡
- しらびそ高原
- 日本のチロル(下栗地区)
- 御池山クレーター(日本で初めて確認された隕石クレーター)
- 南アルプスエコーライン
- 遠山郷
- 遠山森林鉄道
関連項目
- 長野県の廃止市町村一覧
参考文献
- 上村刊行委員会『上村史 歴史編』長野県下伊那郡上村編纂委員会、2008年3月31日。
外部リンク
- 上村 - ウェイバックマシン(2006年6月13日アーカイブ分)
- 下栗の里「日本のチロル」
- ようこそ「日本のチロル」下栗の里へ
- 飯田市・上村・南信濃村 合併協議会(2005/12/01アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project


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