北見共立駅(きたみきょうりつえき)は、北海道(網走支庁)常呂郡常呂町字共立(現・北見市常呂町共立)にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)湧網線の駅(廃駅)である。電報略号はキヨ。事務管理コードは▲122408。
歴史
当駅から常呂駅までは、奥村鉄山専用軌道の軌道跡を利用している。
- 1952年(昭和27年)12月6日 - 日本国有鉄道湧網東線の常呂駅 - 下佐呂間駅(後の浜佐呂間駅)間の延伸開通に伴い、開業。一般駅。
- 1953年(昭和28年)10月22日 - 中湧別駅 - 網走駅間全通により路線名を湧網線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1972年(昭和47年)2月8日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止し、同時に無人(簡易委託)駅化(駅近隣の商店)。
- 1987年(昭和62年)3月20日 - 湧網線の全線廃止に伴い、廃駅となる。
駅名の由来
当地は以前「下川沿」の字名であったが、1941年(昭和16年)に「共立」と改称されていた。当駅はこの名称を用い、特に同音の駅は存在していないが、旧国名の「北見」を冠した。
地名は土地改良が行われ、将来農家が共に立つように、との願いから付けられた。
駅構造
廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(網走方面に向かって右手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた。
無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の東側に位置し、ホームとを結ぶ通路で連絡した。駅自体は完全無人駅であったが、駅近隣の商店が乗車券を取り扱う簡易委託駅となっていた。受託者は雑貨店主で、冬季は駅舎の除雪も行っていた。
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
駅周辺
- 北海道道7号北見常呂線
- 常呂川
- 北海道北見バス「共立」停留所
駅跡
1988年(昭和63年)9月時点で、駅舎及び駅構内の施設は既に撤去されており、2011年(平成23年)時点では鉄道関連の遺構は何も残っていない。駅跡地には現在、ゲートボール場とその関係の建物がある。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 湧網線
- 北見富丘駅 - <東富丘仮乗降場> - 北見共立駅 - 常呂駅
- かつて、当駅と常呂駅との間に土佐仮乗降場が存在した(1956年(昭和31年)1月7日開業、1972年(昭和47年)2月8日廃止)。
 
 
- 北見富丘駅 - <東富丘仮乗降場> - 北見共立駅 - 常呂駅
脚注
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 特定地方交通線




